ナガハマムービーフェス2018受賞作品一覧

受賞されたみなさま、おめでとうございます。

●一般部門最優秀賞:エントリーNo.39 「もともとのこれから」 by 池崎浩士
●ショートショート部門最優秀賞: エントリーNo. 18 「ナガハマッチョコンテスト2018」 by ゆばりさ
●U-18部門最優秀賞: エントリーNo.29 「田根っ子7」 by 田根小学校 EMA
●上田慎一郎賞: エントリーNo.16 「湖と花火と母と」 by でん一徳
●インターネット投票賞: エントリーNo.19 「リブイン長浜のマーチ」 by 咲~saki~
●長浜観光協会賞: エントリーNo.17 「アートインナガハマの風景」 by AIN
●菓匠禄兵衛賞: エントリーNo.26 「[MV] Nagahama City [Music by Coin / Set a Fire]」 by 三嶋 明希人
●浜湖月賞: エントリーNo.21 「阿部先生の話」 by リ・チェン
●松井商店賞: エントリーNo. 9 「馬上のオコナイ」 by kyuta
●眠りのプロショップSawada賞: エントリーNo.28 「THIS IS NAGAHAMA」 by 北尾峻一
●長浜ムービーフェスティバル実行委員会賞: エントリーNo.37 「演劇部の主役がやめました」 by 長浜北星高校演劇部

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ナガハマムービーフェス2018審査委員からの講評
審査委員を代表して、審査委員長の映画監督・上田慎一郎氏、および立命館大学映像学部教授・大島登志一氏からの、各部門についての講評をお知らせします。

●一般部門●
<上田審査委員長>
家族への愛。長浜への愛。結局はつくり手の愛や想いが映像に映っているものに、心を動かされました。
映像作品というよりは「記録映像」になってしまっているものが多かった。
「どこを切り取って見せるのか?」例えば、曳山まつりを見せるんだったら、全体の引きの絵で見せるのではなく、担いでいる人たちの顔のアップで繋ぐ、見ている子どもの顔をひたすら撮る、など、作品としての“個性”が欲しい。見せすぎず、フレームの外を想像させる。
「どう繋ぐのか?」ただただ風景を繋ぐのではなく、どんな順番で繋ぐかで、物語が生まれくる。
物語を意識して繋いでみる。朝から夜になっていく、場所のしりとりで繋ぐ、風景の中に人やものを置いてみる、でもいい。
他と違う個性を作ることは大事だと思います。

<大島教授>
さまざまな視点があって、それぞれが素晴らしく、統一的な視点では評価がむずかしいものでした。
長浜の伝統的な祭りや文化、新しいイベントの取り組み、地元の人にとっても新鮮な視点からの映像、若い感性と長浜の自然・文化との新しい融合、多様な観点からの選定といたしました。
選外としても、応募された時点で入選と同様の価値があります。順位付けには一喜一憂されないことを望みます。

●ショートショート部門●
<上田審査委員長>
短ければ短いほど、作品のコンセプトを明快にする必要があると思っています。
その作品の個性はなんなのか?ただ、風景を繋いだだけの作品は沢山あって印象に残りづらい。
今回選んだ上記の作品には個性を感じました。

<大島教授>
応募作品は個人的な目線が活かされたものでした。今後よりたくさんの応募が期待できるカテゴリーと思います。
ショートかつ個人目線ということで、多様であって、それぞれ良い点があり、これも選定は非常にむずかしいものでした。
ショートショートでありながら編集もインパクトがあったり、文化を伝えるドキュメンタリー的であったり、キャッチ―なプロモーションであったり、多様な視点から選定させていただきました。
今後も楽しい作品を制作されますよう期待いたします。

●U-18部門●
<上田審査委員長>
これは皆さんの最初の一歩、という映像なのかなと思います。
初々しいし、瑞々しい作品でした。一本、二本作って終わりではなく、どんどん撮り続けてみて欲しいなと思います。
僕も中学、高校の頃にハンディカムを使って、山ほどの映像作品を撮っていました。映画をみて、撮って、みて、撮って、の繰り返し。
山ほどの失敗作を作って、今があります。
撮れば撮るほど楽しくなってきますよ!

<大島教授>
長浜で育った子どもたち、少年少女たちが、地元の良さを意識しながら、直接に間接に、さまざまな自己表現も含めて発信していくという姿勢は、とても素晴らしいと感じました。